細田暁の日々の思い

土木工学が専門で、コンクリート構造物の耐久性・維持管理、豊穣な社会のための防災、建設材料開発、建設マネジメントなどの研究に従事。豊穣な社会研究センターのセンター長。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

論語の素読

今日の午前は、集中して震災調査の中間とりまとめの報告書の作成。午後は昼食を取りに、家族で外出。帰りに本屋で「声に出して読む論語」を2冊購入。2冊買った理由は、小学校に入学した長女と1冊ずつ持って、一緒に素読をするためです。早速帰宅後、81番の小…

調査継続

3/27~28に仙台エリアの構造物を調査し、4/1~7に東北地方全般の被災状況(構造物のみならず、ライフライン、市街地なども)の調査を行いました。4/20には大学内の新大学院(都市イノベーション研究院)の新設のキックオフイベントで30分の講演をすることに…

津波による落橋その2

今日は多くの橋梁の調査をしました。この橋は国道45号線の歌津大橋で、45分くらいかけて入念に調査しました。破壊した状況から、どのように津波によって橋梁が崩壊したか分析しました。詳細は報告書にまとめますが、ここも津波でしか生じないようなすさまじ…

津波による落橋

今日は、実質的な調査の最終日。津波による落橋にテーマを絞って、終日調査しました。写真は鉄道(気仙沼線)のPC桁の落橋。私も写っているのでどれだけ大きな桁が津波でぶっ飛ばされているか、そのすさまじさが想像できるでしょうか。

5日は3つの首長と面会。陸前高田、気仙沼、南三陸の市町長と会いました。写真は最後の南三陸町長。すばらしいリーダーで、復興のビジョンも明確でした。南三陸町は、日本でも津波、災害に対する意識が非常に高い自治体で、それでも1000人を超える犠牲者が出…

建物

女川では、湾や地形の形もあり、激甚な被害でした。女川原発の報道に隠れ、激甚な被害が全く国民に伝わっていないといってよいと思います。RCの建物が転がっていました。中には、簡易な基礎のあるものも引き抜かれているように見えました。

呆然

常磐線の新地駅付近にも行きました。マスコミでも報じられてはいましたが、近くで見ると想像を絶する状況に呆然。何箇所かこのような光景を見ましたが、帰りの車でも力が抜け、呆然としていました。ホテルに戻った今、もちろん元気になっていますが、ひとつ…

国土交通省 東北地方整備局

今朝は、土木学会の調査団と東北地方整備局のミーティング。徳山整備局長の強力なリーダーシップのもと、国道交通省が震災の復旧にどれだけ尽力されているかを知り、感服しました。自衛隊や救急隊が入るための「啓開」という行為。道路をとにかく通して緊急…

平野部の被害

名取川の流域(仙台平野)の被害には言葉が出ません。写真は、河口から数キロは離れた地域での被害と、土木学会会長の後姿です。とにかく一帯が壊滅。ただし、仙台東部道路という有料道路が防波堤の役割を果たしたのか、その道路の海岸側は壊滅、山側はほぼ…

ヘリコプターでの調査

今日は調査の2日目で、午前は国道交通省の関東地方整備局のヘリコプターでの海岸線沿いの調査。午後は陸上の調査。ヘリコプターで俯瞰的に被害の状況を把握できることのすごさに感嘆しました。写真は、北上川の追波湾で、津波の遡上が激しかった地域です。河…